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家庭菜園 節成キュウリ 栽培記録 2021年春 苗定植~収穫まで

2020-7-19-2 キュウリ




2021年春の節成キュウリの栽培記録です。
苗定植から収穫までを記録していきます。今回はつるおろし栽培に挑戦します。
家庭菜園やプランター菜園でのキュウリ栽培の参考になれば幸いです。

2020年以前のキュウリ栽培についてはこちらをご覧ください↓
🔗写真で見るキュウリ栽培記録 種まき/根切り定植/支柱・ネット/収穫 2018版
🔗キュウリ 夏すずみ栽培記録 2019春 【種まき 定植 ネット 収穫】
🔗家庭菜園 キュウリ『おいしさ一番星』 栽培記録 2020年春 種まき~収穫まで





キュウリ栽培 基本情報


《発芽地温》 25~30℃ 発芽日数4~5日(発芽地温キープがポイント) 

《生育適温》 20~25℃ 

《育苗期間》 種まきから30日前後、本葉4~5枚ごろまで

《収穫時期》 実の長さ20㎝が目安

《整枝方法》 5~6節までの子づるは摘除、それから上の子づるは本葉2枚のすぐ上で摘心。親づるは自分の背の高さで摘心

《タネの寿命》 タネには寿命があります。こちらで確認できます。キュウリ種の寿命は3~10年です。条件良く保存すれば何年か使用できます。
種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ


2021年4月18日 栽培日数0日 定植


・今回はホームセンターで調達した節成キュウリ苗をつるおろし栽培で育てていきます。つるおろし栽培とは、頂上まで行った主枝を摘芯せずに株全体をずりおろして同じ高さで成長、収穫し続ける、栽培方法です。手間はかかるようですが長く、多く収穫できるということなので挑戦してみます。
🔗農家が教えるキュウリ栽培 混乱しがちな「仕立て」のコツ

・腐葉土、苦土石灰、米ぬかもみ殻ボカシを混ぜ合わせて、深さ30㎝を目安に耕します。空気を含ませるようにふんわりと耕します。

・畝高10㎝程度の畝を作っておきます。

・黒マルチをして地温を温めておきます。

2021-4-18-12 キュウリ

2021-4-18-11 キュウリ



・株間30㎝で4株植え付けていきます。

・マルチに穴を開け、植え穴を掘ります。深植えにならないように気をつけて植え付けます。

2021-4-18-5 きゅうり

2021-4-18-2 きゅうり

2021-4-18-3きゅうり



・根が活着したら改めて支柱を仕立てるとして、とりあえず強風で茎が折れないように短い支柱を立て誘引しておきます。

・防虫とちょっとした保温を目的にトンネルをしておきます。

2021-4-18-4 きゅうり

2021-4-18-6 きゅうり


2021年4月24日 栽培日数6日 支柱立て


・主枝が勢いよく伸び始めました。根付いたようです。トンネルを外して1本仕立て用の支柱を立てます。

・両サイドに180㎝の支柱を立てます。ぐらつかないように短い棒数本で支えます。

・トップと地上10㎝あたりに横棒を固定します。

2021-4-24-1 キュウリ

・株の位置を見ながら横棒上下にビニール紐を張ります。株の数だけ4本張ります。

2021-4-24-2 キュウリ

2021-4-24-3 キュウリ

・後につるおろしの際に外しますが、横棒と主枝を紐で誘引して倒伏を防ぎます。

・今後は張ったビニール紐にコレ↓↓を使って誘引していきます。誘引か所の変更が簡単にできます。
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2021-4-24-4 キュウリ


2021年5月8日 栽培日数20日 


・8節まで成長しました。5節までの脇芽などは全て摘み取りました。6節目からキュウリの赤ちゃんができ始めています。

ウリハムシがどこからともなくやってきています。ひどくならないうちにマラソン乳剤を散布しておきます。



2021-5-8-3 キュウリ

2021-5-8-2 キュウリ


2021年5月16日 栽培日数28日 


・草丈90㎝、14節になりました。6節目のキュウリが収穫間近となりました。株自体の成長を優先させたいので7割の大きさで収穫する予定です。

植物の菌による病気の8割は糸状菌(カビ菌など)によるものです。この糸状菌は土中に多く住んでいて、雨で泥はねし葉に付着し増殖していきます。ビニールマルチはしているものの、それでも葉に泥が葉についていることがよくあります。泥はねをより防ぐために穴を開けたマルチの部分にもみ殻を敷き詰めました。これでウドンコ病が防げたらうれしいなあ。

2021-5-16-1 キュウリ

2021-5-16-2 キュウリ

2021-5-16-3 キュウリ


2021年5月19日 栽培日数31日 初収穫


・今季初のキュウリの収穫になりました。まだ成長途中ですので7~8割の大きさでの収穫です。ちょっと緑が濃いような気がします。品種にもよるのでしょうが、チッソが効き過ぎているのかなあ、ちょっと不安です。

2021-5-19-1 キュウリ


2021年5月26日 栽培日数38日 


・主枝は順調に成長していますが、実が大きくなれずに先端が黄色くなってきています。日照不足か栄養不足か生理障害か、はっきりとは分かりませんが健全でないことは確かです。黒マルチをはがしてウネの肩の部分に少しだけ追肥してみました。さて良い結果が出るかな。

2021-5-26-1 キュウリ


2021年5月29日 栽培日数41日 


・4株そろって180㎝のトップまで成長しました。実の成長も良い感じです。やはり追肥が良かったのかなあ。

・ここからは収穫してはつるおろし、収穫してはつるおろしの作業になる予定です。

・梅雨に入り、気温も上がり、病害虫の多発する季節になりましたので予防に殺菌剤を散布しました。



2021-5-29-2 キュウリ

2021-5-29-1 キュウリ


2021年5月30日 栽培日数42日 


・良いサイズのキュウリが3本収穫できました。しばらく収穫ラッシュが続きそうです。

2021-5-30-4 キュウリ


2021年5月31日 栽培日数43日 つるおろし実践


・生長点がトップを超えました。つるおろしに挑戦します。

2021-5-31-7 キュウリ



・1株あたり三か所ゆーいんキャッチで誘引してありますので、これをすべて外します。

・ヒゲが巻き付いている場合がありますのでハサミでカットします。

2021-5-31-5 キュウリ

2021-5-31-3 キュウリ



・30㎝程下へずり下げます。主枝が折れてしまわないようにゆっくりと下ろします。多く下げようとすると主枝が折れてしまう可能性があります。

2021-5-31-4 キュウリ

2021-5-31-6 キュウリ



・4株全てつるおろしできました。下葉が密集するのを避けるため葉かきをして風通しを確保します。一度に多く葉かきをすると株が弱るので1~2枚程度にします。

・この作業を数日おきに繰り返していきます。いつまで収穫し続けられるか楽しみです。

2021-5-31-2 キュウリ

2021-5-31-1 キュウリ


2021年6月8日 栽培日数51日 追肥


・1回目の追肥から13日経過しました。葉の色が少し薄い感じがしたので追肥をしました。追肥のコツは、できるだけ少量を、肥料切れを起こさないように、こまめにです。

・前回の追肥箇所から10㎝程外側へ施しました。

2021-6-8-1 キュウリ


2021年6月30日 栽培日数73日 


・つるおろし連続収穫中。下ろしたツルはとぐろを巻いてかなりの長さになっています。つるおろしの際に常に2~3枚の葉かきを行うので1株あたりの葉数は10~13枚程度でいつもフレッシュな葉の状態です。風通しもよさそうで病害虫の気配も見当たりません。

・本格的な梅雨空になる今後どうなるか見守っていきます。

2021-6-30-2 キュウリ

2021-6-30-1 キュウリ


2021年7月16日 栽培日数89日 病害虫発生


・梅雨明け間近、湿気と気温上昇のせいで案の定、病気が発生しました。葉が1枚だけ萎れています。また炭疽病か、病変が見えます。ここまでしっかり管理できていたのに、ショックです。

・萎れた葉と、病気の葉を取り除き少し様子を見ます。

2031-7-15-2 キュウリ

2021-7-15-1 キュウリ


2021年8月1日 栽培日数105日 ツル割れ


つるおろし栽培は葉かきの頻度が高いので、病気が葉全体に広がる間がないようです。炭疽病疑いの葉は摘葉されていきました。

・反面、下ろしたツルは地面に放置していましたので、ツル割れ病になってしまったようです。1株が完全に枯れてしまいました。下ろしたツルの泥はね対策が必要ですね。

・残りの3株はまだまだ元気です。ぼちぼち収穫もできています。あとどれくらい栽培できるかなあ…

2021-8-1-2 キュウリ

2021-8-1-1 キュウリ


2021年8月13日 栽培日数117日 撤収


・台風の影響で潮風がかかりダメージを受けました。実も大きくなれなくなってきたのでこの辺りで終了とします。

2021-8-12-1 キュウリ

2021-8-12-2 キュウリ


まとめ


・初めて節成キュウリの栽培に挑戦しました。つるおろし作業は手間がかかります。葉かきもマメにやらないとなりませんが、いつもフレッシュな葉だし、風通しも良いので病気の心配が少ないような気がします。

・コンスタントに実が生ります。家庭内消費の場合は日に1,2本収穫なので重宝する栽培方法だと思います。

・元気な野菜は、元気な有用菌のおかげ。
土づくり(団粒構造の構築)とは、土壌生物を増やす環境づくり、と言い換えることができます。
土の中には、大小さまざま数多くの生物が生存しています。ミミズなどの植物栽培に有用な生物もいれば、植物に害を及ぼす生物もいます。
土の中で、それぞれの生物のバランスがとれていれば、食物連鎖で生物数は安定し、病気も起こりません。
が、何かの拍子でバランスが崩れて、病害虫が爆発的に増えると植物の成長に影響が出てきます。
作物栽培をしている限り、連作障害など、土中バランスを崩すのは避けられないことですが、有用生物の絶対数が大きければ被害は起こりにくくなります。
この土の中のバランスを保ってくれる生物、特に目に見えない微生物(有用菌)を増やすことで、土壌環境がより良くなり、最終的に植物と微生物が好む住環境である団粒構造の土ができがります。
この有用菌は、
有機物を速やかに分解してくれる『分解菌』
植物の根に侵入して共生する『共生菌』
特定の菌に寄生して、相手を餌として利用し、死滅させる『菌寄生菌』
などのグループに分けられ、それぞれたくさんの種類の菌がいます。
微生物の個体数は、土1グラムあたり30億個です。
もちろん目には見えませんが、土の中ではさまざまな営みが日々繰り返されているのですね。




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温暖化と家庭菜園


野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。

地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。

将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。

日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)
2019-11-23 資料


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参考文献


いつも参考にしている家庭菜園の教科書です。
よかったら読んでみてください。









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Last Modified : 2021-08-13

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